疼痛性感覚異常(CRPS,RSD)原因

CRPSは痛みが続くことが特徴的です。痛みが続く理由として考えられるのは、交通事故などでけがをすると、知覚神経が反応して脳に信号が送信され、同時に運動神経と交感神経も同様に刺激されてしまいます。その結果、神経伝達物質であるアドレナリンが出続けます。

アドレナリンには血管を収縮させるはたらきがあるため、筋肉が固くなったり血液の流れが悪くなることがあります。血液は通常の状態であれば、身体中の隅々まで張り巡らされている血管を伝って細胞へ酸素、栄養分を送り届けます。そして、細胞から出された老廃物を受け取り、体外に排出します。ところが、血流の流れが滞ると、細胞へ栄養や酸素がいきわたらなくなってしまい、老廃物を出すことができなくなってしまいます。また、活性酸素が増えてしまい、活性酸素による組織が壊れてしまったことなどによって、灼熱痛と呼ばれるような長く続く痛みが発生し、さらにその痛みがまた神経を刺激することになり、いわば悪循環に陥ってしまうと考えられています。

治療方法のひとつとである、温冷交代浴は自宅でも可能です。温かいお湯につけ、その次に冷たい水につけることを4回から5回ほど繰り返し、自律神経の正常化につなげます。

疼痛性感覚異常(CRPS,RSD)とは

交通事故などでケガをしてしまった場合、一見軽いようなケガであっても、ケガをした場所がずっと腫れたままだったり、まるで焼けているような強い痛みを感じたり、皮膚の色が変わってしまったり、しびれたり、といった状態が起こることがあります。治療方法に問題があるといったわけではなく、神経性などの痛みが続く状態のことを、疼痛性感覚異常と呼ぶことがあります。疼痛性感覚異常は、CRPS(複合性局所疼痛症候群)という総称で呼ばれることもあります。英語のComplex Regional Pan Syndromeの頭文字から取った略称です。

CRPSは症候群ですので、さまざまな状態を指しています。その中には、RSD(反射性交感神経性ジストロフィ)、そして、カウザルギー、肩手症候群や骨萎縮など、いろいろな疾患が含まれてます。いずれも、手・腕や足・脚など、四肢に症状が起こり、慢性的に痛みを伴うことが多いです。痛みの他に、こわばったり、筋委縮が起こったり、運動機能に問題が起こったり、皮膚の体温が安定しなくなったりなど症状も人によっても変わります

痛みが起こる原因について、はっきりしたことは解明されていませんが、けがなどによって、交感神経が活性することが関係しているのではないかと考えられています。CRPSの診断は、痛みなどの自分でわかる症状、そしてむくみや、関節の動き、爪や皮膚などに萎縮がみられるなどの第三者からの所見、この2つ、そして各検査によって行われます。

関連情報【交通事故被害者救済サイト:CRPS後遺障害情報

後遺障害の診断

交通事故に遭ってしまい、けがをした場合には、自賠責保険の賠償金の支払いの面において、細かい決まりごとがあります。けがをして、治療を開始してある程度の期間が経過し、ある程度は回復をして、長い期間から見るとある一定の状態が続いている、これ以上回復も、悪くなることもない、という状態のことを症状固定と呼びます。保険会社では、なるべく早めに解決を図るために、症状固定を区切りとして、治療をいったん終了とします。この症状固定を境目として、その後も、なんらかの身体の機能など、障害が残っている状態のことを、後遺障害と呼びます。事故直後から症状固定までのことは障害部分と呼ばれています。

後遺障害は、逸失利益、後遺障害慰謝料、介護料などが含まれます。後遺障害は治療に当たった医師の診断によって等級認定が行われます。この等級は16、さらに142の項目といったように、細かく分けられています。

たとえば頭痛や手のしびれがある、といった場合でも、同じような症状で後遺障害が起こっていても、後遺障害の等級の認定がきちんと行われていないと、賠償の金額が大きく左右される可能性があります。等級の認定のためには、適切な書面を提出することが大切です。

交通事故の後遺障害の種類

交通事故に遭って、被害を受けて、けがをしてしまった場合、治療により完治して、その後の生活に支障がまったく生じない場合もありますが、残念ながら、けが自体はすべて治療が完了しても、障害が残ってしまうこともあります。ある症状や、機能になんらかの支障が出る状態のことを、後遺障害と呼ばれています。後遺障害は、治療を受けている医師による診断が必要です。この診断書を基にして、等級の認定が行われます。

損害保険会社では、この後遺障害の等級がどこに該当するのかによって、賠償の金額を計算する必要があるため大変重要なものとなります。後遺障害は、けがを負った部分とは、別に損害賠償が行われます。そのため、後遺障害が等級がもし間違っていると、本当はもらえるはずだった賠償金が受け取ることができない、という事態になるかもしれません。大きな問題となってきますので、しっかりと認定を行ってもらうようにしましょう。

後遺障害の主なものは、むち打ち、高次脳機能障害、上肢機能障害・下肢機能障害など、外見から判断できるものもあれば、外見ではわかりづらいものもあります。また、身体だけではなく、精神面での後遺障害もあります。

後遺障害のなかでも、医師でも判断がむつかしいとされる障害のひとつが、疼痛性感覚異常です。別名、CRPS・RSDといった略称で呼ばれることもあります。疼痛性感覚異常は、心因性の痛みをずっと感じるもので、手や足に起こることがほとんどです。その中でも、疼痛性感覚異常についてご紹介いたします。